前編はこちら↓
4日目。ミーハー。
大晦日。
のんびり朝食を摂りつつ、摺鉢谷エリアのトポを眺める。
桜雲(四段)を登る小山田大さんの写真格好いい。
前半3日間で指皮も体力も使い果たしてしまったため、この日はレスト。日之影ボルダーの摺鉢谷エリアと高橋エリアの課題を散策する予定。
深夜から日の出くらいまで雨が降っていたため岩が濡れてそうだが、カズくんは岩さえ乾けば登るらしい。マジで指皮の減りとか気にならないみたいだ。
荷物準備して出発。まずは行ったことがない摺鉢谷エリアを見に行く。
公民館から10分ほど上流方向へ走って駐車場到着。アプローチが綺麗に整備されていて降り口も分かりやすい。
エリアに降りてすぐ下流側にミズマリの岩を発見。すでにトライ中のグループが居て、よく見たらケンシロウさんだ!2年前にも日之影で偶然セッションさせてもらった。レスト日じゃなければセッションしたかった。。
ミズマリの岩には1級から三段まで課題があり、高さも程よくトライしやすそう。
周りには優しめな課題や四段の岩がコンパクトにまとまってる感じ。
上流側に少し歩くと、奇譚(3級)という見た目からして面白そうな課題があった。
その辺りから対岸にアプローチできるはずだが、雨の影響で岩が所々濡れていて少々怖い。
安全に渡れそうな場所を探してウロウロしてたら人影が。
挨拶がてらよく見たらタッキーやん!しかも一緒にいる人はJさん(柴沼潤さん)じゃないですか!
まさかの出会いに驚きつつも、流れで一緒にアプローチさせてもらった。
ジェイさんは流石のアプローチ力で、僕がビビってた所をヒョイヒョイと飛び越えていく。タッキーも片足着水しながら突破。強いw
2人について行ったおかげで、無事対岸に渡ることができた。
対岸には高グレードの岩が沢山あり、1番奥には桜雲(四段+)がある。
実は今回のツアーで桜雲もトライしてみたいと思っていたのだが、前半エピック敗退して覚醒に苦戦した時点で、二段レベルで手間取るようじゃ桜雲はまだ早いなと気持ちで負けてしまっていた。
実物を目の当たりにして、あまりの格好良さとデカさに圧倒された。
もっと強くなって、いつかトライしたいものだ。
近くのテンボ(三段)が面白そうだったので、次回ここにマットを持って来た際はトライしてみよう。
全員SFTフリース着てて盛り上がり、Jさんが撮ってくれたタッキーとのツーショット。ミーハーだから嬉しい。
2人と別れて駐車場へ帰還。
仲組公民館に車で帰り、公民館裏の高橋エリアにアプローチ。
カズくんは十六夜岩を登るようだ。僕が2年前にトライした時より下地が50cmくらい下がっていて、スタートの位置高くて違和感すごかった。
カズくんのトライを応援しつつ、時間あるのでまだ見たことない岩を探索に行く。
二グラムの岩。
眺めてたら下流側から誰か歩いてきた。インスタでフォローさせてもらってるマツノくんだった。残波岩のダカイン(五段)をトライ中とのことで、レストがてら残波岩を案内してくれた。初見なのにめっちゃ優しい。
トライするのも少し見させてもらったが、体の仕上がりとかムーブ精度のレベルが高いな〜。この後すぐ完登したようだ。
十六夜岩に戻る途中でJさんと再びすれ違う。残波岩のベイルアウト(五段)をトライするとのこと。その後再再度遭遇した際には上部落ちして心が折れかけてるように見えたが、次のトライで登れたようだ。
カズくんも十六夜岩の初段を二つ完登した。
みんな強すぎじゃない?
日が暮れてきたので切り上げて、延岡の喜楽湯へ。2日連続の超ローカル銭湯を満喫した。
晩御飯を焼肉するかピザにするか迷った結果、ピザハットに電話。コンビニ寄りつつピザをお持ち帰り。公民館に帰ってピザパーティ。
さ、冷めてる(1時間経ったら当たり前)。それでもめちゃ美味かった。
2024年の良い締めくくりができた。
5日目。小吉。
2025年元旦。
ルーティンと化しつつある朝食→体育館でアップを済ませて、昨日視察した摺鉢谷エリアへGO。
そういえば初日の出みるとかすっかり忘れてたわ。まあいっか。
エリアについて、まずは優しめの課題で登り始め。
オンサイトチャレンジして遊ぶ。
ブディバイ(4級)。優しめ。
グーム(3級)。一回落ちたw
ボーチャス(4級)。初手核心。本気出した。
背水の陣(3級)。ダブルカンテでちょい高い。
カズくんは全オンサイト。やりおるな。
楽しい。2025年始まったな。
体が岩に馴染んだところで、本命のミズマリの岩をトライ。
村雨(1級)。初手の距離出し核心。
これはお互いサク撃。
水の綾(二段)。村雨のロースタート。
ルーフ面から抜け出すためのムーブが難解で苦戦。カズくんとのセッション効果でお互いムーブが固まり完登。
水客(二段)。村雨スタートから右にトラバースする課題。
ホールドがシビアでガビガビ。指皮のない僕にとって非常に苦しい戦いとなった。
指先だけ永遠に止まらない手汗で滑るし、皮が薄くてとにかく痛い。
既に心が折れかけていた。
そんな最中、カズくんは指のダメージを全く感じさせない安定したメンタルで完登!
僕も負けてられないと気合い入れて、ギリッギリなトライで完登。余裕なさすぎ。。
ミズマリ(三段)。水の綾スタートから水客に繋げるこの岩の最難課題。ムーブは固まっているんだが…
指皮が限界を迎えて激痛に耐えれず即敗退。
カズくんはあと少しのとこまで行ってた。惜しい!
落ち着いたところで日暮も近づき終了。
3日ぶりに日之影温泉へ浸かりに行く。やはりここは間違いない。良い湯だった。
お風呂上がりにD君と合流してジョイフル高千穂へ。
イタリアンチェリーモッツァとトマトのサラダ(リピート)+根菜と若鶏の黒酢あんかけ定食。
食後にのんびり語り合ってから退店。
高千穂神社へ初詣。
小吉でした。
正月に有意義な時間を過ごせた。
6日目。搾りかす。
ツアー最終日の朝。
同じ期間で仲組公民館に泊まっていた二人組のノミーさんがきな粉餅をお裾分けしてくれた。
お湯を垂らしすぎて見た目が謎になってしまったがめちゃくちゃ美味しかった。
毎朝僕とノミーさんが早起きで、朝食を摂りながら岩の話しをする時間が好きだった。
6日間公民館に泊まっているのがほぼ4人だけだったからお世話になりました。
寝床や荷物の片付けをして、体育館でアップしてから高橋エリアへ。
二グラム(二段)をトライ。
岩はデカいが、スタート位置が高く一手一手がダイナミックなのでショートハード系。
初手のランジから一癖あり苦戦。
慣れて止まるようになってきたが…
次は二手目取りのバランス迷子になる。
下地が凸凹な岩盤なのが気になって思い切れない。
ツアーの疲労もあり、恐怖心が高まり何度も降りる。
手が出せるようになった時にはヨレてしまい、一度も二手目が止めれず敗退。
ダメだこりゃ。
せっかくならもう一つ気になってる課題を触ろうってことで移動。
ソードフィッシュ(二段)
被ったバルジをフック駆使して登るカッコいい課題。
前半のトーフックパートはバラせたが、
後半のコンプレッションパートを押し倒す力は一切残っておらず撃沈。
搾りかすも残っておりません。
クライムヘッズの四つ折りマットを広げてベースブレッドを食べながら、ピクニック気分でカズくんのトライを応援する。
次回触った時にすぐ登れそうなとこまでバラせてた。ホント、タフだね〜。
お互い満足したから終了。それじゃあ帰ろかー!
6日間お世話になった仲組公民館に別れを告げて帰路に着く。
8時間ドライブして岡山に無事帰還。すき家でエネルギー補給して解散。
まとめ
6日間という長いようで一瞬だった年越遠征。毎度比叡の花崗岩にコテンパンにされてきたが、今回もエピックのリベンジという目標は叶わず悔しい遠征となった。
長期遠征の体調管理の難しさを身に沁みて感じたな〜。触る課題の順番とか、指皮の消耗とレストのタイミングをちゃんと考えて登らないとダメですね。
沢山の宿題を残してしまったし他にも登りたい課題が無限にあるから、また必ず戻ってこよう。
この記事読んで比叡日之影に行きたくなった人、是非一緒に行きましょう。
最後まで読んでくれてありがとうございました。それでは皆さん、良きクライミングライフを!
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