どうも、つぼっちです。
知る人ぞ知る徳島山奥へ登りに行ってきた。
現地でコウヘイ君と合流予定でソロで向かうつもりだったが、前日の夜に急遽カズキが参戦して2人で向かうことに。
ヒラタ夫婦も現地合流するとのことで、ご一緒するのは初めてだったのでワクワクしながらエリアへ向かう。
瀬戸大橋以外下道で走り、峠を越え集落を越えまたまた峠を越えてを繰り返し、まるで秘境のような岩だらけの場所へ辿り着いた。
もっと道良くて近かったら超人気エリアになるだろうな。
少し早く着いたので駐車場でのんびり。
程なくしてコウヘイ君&ミヤジ君、ヒラタ夫婦が到着。
ヒラタ家の息子(スコッチ)が可愛すぎる。
挨拶を済ませてエリアへアプローチ。
本日の第一目標である、釈迦力(三段)。
いきなり高強度すぎて気持ちが入らなかったので、ストレッチしたり自然な景色の中でマイナスイオンを浴びながらまったり。
スコが川の浅瀬を駆け回ってるのを見て癒される。
カズキとミヤジ君が一足早く本気トライを始めたようなので、流れに乗ってセッション開始。
スタート位置高すぎて僕のリーチだと届かないので、マットを重ねてスタートした。離陸の強度差は課題に関係ないよねと自分に言い聞かせて良しとした。
右手棚カチ、左手僅かな凹みを抑えて離陸。右足で極小エッジを捉えて、近いようで遠いポケットスローパー(ガストン風味)を左手デッドで狙う。
この初手が核心で、右手がある程度持てていても足とバランスが悪くて体を引き上げるのが難しく、中々止めることができない。
コウヘイ君も参戦して4人で繰り返しトライするも、左手を出しては体が回って振られ落ちを繰り返す。
そしてヒラタ君も参戦。
初手を軽々と止めた…!
二手目を取り損ねて一度落ちるも、次のトライで下部を突破し、上部は驚くほどに落ち着いた登りでトップアウトしていった。
これが五段クライマー&セッターさんの強さか。
良いもの見てテンション上がった。
僕はスタートの右手をオープンで持っていたが、みんなカチ持ちしているのに気付く。
試しにフルクリンプしてみたらめっちゃ持てた。
右脇締めて重心落としてから、右足で立つように手を出すと初手が止まった。
一癖ある2手目で何度か落ちてしまったが、その次のトライで2手目も止まり上部へ。
ヒラタ君が簡単そうにこなしていたので大丈夫だろうと思ったら、ガバではなく砂っぽくてサラサラしたホールドが続いて焦った。
一手一手危うかったが、なんとかリップ奥のガバを取ってトップアウト。
初見だったら降りてたかも。ヒラタ君に感謝。
ミヤジ君も何度か初手を止めていたが、2手目3手目に弾かれて苦戦。
カズキとコウヘイ君は初手がしっくりこない様子。
気付けば正午過ぎ。
他の岩を触るためにエリア移動する。
車で移動してアプローチしていると、
なんとハセさんと遭遇!
僕が外岩に行き出した頃からYouTubeで動画を観ていた憧れのクライマーさんなので、実際に会えて話ができてめちゃくちゃ嬉しかった。
思わずずっと喋り続けるとこだった。
ハセさんと別れて、狙いの岩に到着。
ペルセウス(三段)の岩。
距離出しが核心の、ダイナミック且つ繊細な課題。
日陰は涼しいが日向は灼熱で、暫くヌメリそうだったので裏の日陰に逃げる。
美しきハング(初段)をトライ。
どっ被りのフェースに、ここを持てと言わんばかりの最低限のホールド。
ムダがなくシンプルで気持ちの良いラインだった。
みんながサク撃していく中、ちょっとだけ苦戦したのは秘密。
続いて左にある??をトライ。
名前もグレードも公表されてないので手探りでセッション。
最初はみんな下部のルーフで苦戦していたが、少しずつ解明されていき垂壁面へ到達。
あとは立ち上がるだけと思いきや、まさかのそこからが核心だった。
絶妙に保持れるホールドがなく、色々試しても右足がガバに上がらない。
そんな中カズキが左足を上げるという画期的なムーブを見出して1抜け。
それだ!と、マネしようとしたが、カチを激保持しないとダメで心が折れかける。エッジが指に食い込んで痛すぎるんだが…。
しかしこれまた持ち方が問題だったようで、ちゃんと指立ててカチ持ちしたらあまり痛くないことが判明。
嗚呼、なぜ僕はスローパー好きに育ってしまったのか…
無意識にオープンで持つクセ治さないとな。
少しレストしてから本気トライ。
落ち着いてルーフを抜けて、カチをフルクリンプで激保持してハイステップ成功。
あとは立ち上がってスラブを抜ける。指のヨレと気の抜けないバランスで時間かかったけど落ち着いて完登。
二段くらいだろうか。
内容濃くて面白い課題だった。
それにしても今日はセッション効果に助けられてばかりだ。
全力カチ保持で指が終わったので大レスト。
暫くしてペルセウスを見に行くと、ヒラタ君がちょうど核心を止めたところだった。
上部も悪そうだったが、やはり一手一手落ち着いた動きで、探りながらも焦ることなくトップアウトしていった。
上手い、上手すぎる。
ミヤジ君が核心に苦戦中だったので、カズキと一緒に参戦。
みんなで飛びまくる。
結局僕は核心を一度も止めることができなかった。。
ヨレてなかったら耐えれるかも。
ミヤジ君は一度核心を止めたものの、上部で惜しくもフォール!
釈迦力もペルセウスもいけそうでいけない、1番悔しいやつ。
残り時間もあと僅かなのでペルセウスは諦める。
帰り際にコウヘイ君が見つけてトライしていた、ニーマーマ(二段)をお触り。
小ぶりなルーフトラバース。
ヨレすぎて重力に逆らえず瞬殺された。
次はサクッと回収したい。
どっちを向いても岩だらけで凄まじいポテンシャルの岩場だ。
課題知ってる人いないと迷子になるし中々通えない場所だけど、まだまだ遊べそうだな〜。
楽しかったセッションの余韻に浸りながら帰路に着く。
緊急事態発生
この旅はこれで終わりではなかった。
下界に降りてすき家で牛丼をお腹いっぱい食べて、
気持ちよく徳島と香川の県境を走っていたら…
ポンッ。
とエンジンの方から音が聞こえた。
カズキと2人で何の音だと首を傾げていたら、水温計とバッテリーの警告マークが灯る。
嫌な予感がした。
比較的綺麗な山道の上り坂だったので、とりあえず街を目指そうと運転続行。
しかし警告マークが一斉に点灯し始め、ついに異常発生。
まずはヘッドライトが消えた。
次にパワステがきれてハンドルが重くなった。
そしてアクセルが徐々に吹かせなくなった。。
終わったと思ったが、ちょうど坂を上り切ったので慣性を利用して下り坂を降りて悪あがき。
しかし街にたどり着くことは叶わず、徐々に下りが緩くなってきて止まりかける。
丁度大きめの交差点があったので脇に車を停める。
オワタ。。
ボンネット開けて原因を探ると、カズキがこれじゃない?と奥を指差す。
二つのディスクを繋いでいるはずのベルトが見当たらない。
ネットで調べると、確かにベルトがない。
あの音はベルトが切れた音だったのか。
車が動かないことは明らかだったので保険会社に電話してレッカーを要請。
タクシー呼んで岡山に帰った。
タクシー代27000円は人生初体験。
保険でタクシー代20000円とレッカー代補償してもらえて助かった。
エンジン終わってたらオーバーフローか買い替えで大出費。。
翌日ディーラーに点検してもらった結果、切れていたのはファンベルトでエンジンは無事とのことで一安心。
ボチボチの修理費だけで済んだ。
大事にならなくてホント良かった。。
まとめ
帰りのマシントラブルで楽しかった山奥セッションの思い出が全部吹っ飛びましたε-(´∀`; )
ファンベルトを替えずに10万キロ以上走っていたので完全にメンテ不足。
最低限のメンテナンスはしないと駄目ですね(ノД`)
山奥はまたいずれ誰かの車に便乗して行こう、そう心に決めた1日でした。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
それでは皆さん、良きクライミングライフを!
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