アプローチ
平日ソロ岩記録。
どうも、つぼっちです。この日は岡山県内や南西方面が強風予定だったので、風を避けて立川ボルダーへ向かった。

高速2時間下道1時間ほど走り、10時過ぎにパンセエリア到着。
風はあまり吹いてなくて地面も濡れてない。昨日降った雨の影響もなさそうだ。
よしよし、狙い通りだな。
SFTフリースに上下ワークマンの格安暖かダウンを着込んで防寒もバッチリ。
アプローチは近くて容易なので、マット3枚担いで目的の岩へ。
小男鹿SD
パンセの岩。

中四国では珍しい岩質をしている。
聞いた話だと鳳来の質感に似ているらしい。
凸凹していてパッと見どこでも持てそうだが、触ってみると持てる箇所が限られている。
指が不揃いなガチャ持ちを強いられる為、初めは慣れないホールディングに苦戦するだろう。
看板課題のパンセ(二段)は保持力と繊細な足捌きを求められる課題。手数も多く総合力が求められる名作なので是非一度触ってみて欲しい。
この日の狙いは小男鹿SD(三/四段)。
さおしかと読む。
パンセSD(三段)と同じスタートから小男鹿(三段)に繋ぐパンセエリア最難課題だ。
前回スタンドを登った日にSDを決めきれずモヤモヤしていた。
誰もいない贅沢空間を堪能しながらラジオ体操とストレッチして体をほぐし、マットと三脚をセッティング。
小鳥たちの囀りが心地良い。
まずは適当にホールド握ったりぶら下がって状態を確かめる。キンキンに冷えてはいるがヌメリを一切感じない。
スタンドパートを触ってホールディングとムーブを思い出しつつウォーミングアップする。
万歳セパスタで離陸。
初手。左足をガバジブに送り、左手で遠めなガチャホールドをとらえる。

このガチャが厄介で、自分の理想なホールディングを見出すのに苦労した。僕は親指が頂点のエッジにかかるサイド待ちをして逆ラップのような効かし方がしっくりきた。
二手目。右足トーフックして重心左上で効かし、右手を棚ポケットに寄せる。

ここはヒールフックする人が多い。
三手目。体幹フル稼働でトー解除して、棚踏んで右手デッドで棚スローパーに送る。

指が悴み落ちてしまったが、アップで三手目までいけたのは大収穫。
棚スローパーが止まればウィニングカチが取れる。上部は落ちない自信があった。
一息ついてからSDのトライを開始。
1トライ目。
幅広な棚でマッチスタート。すぐ側のピンチを掴む。

右足を深めな位置の形状にヒールフックして、右手遠めのガチャを捉える。

ギャスピンチが効く謎のホールディング。
ここで右足がヒールトーになりバチ効き。左足もヒールフックして挟み、左手をポジティブな棚カチに寄せる。

そのまま一手二手こなしスタンドスタートに合流成功。しかし指が冷えて悴み感覚なく、前腕のパンプも感じる。
諦めずに初手二手目をこなしたが、すでに余力なく指先の感覚もない。棚スローパー取りを大外ししてフォール。
ヨレたー!でも指と体暖まったな。
2トライ目。
右ヒールがズレてしまい嫌な予感。そのままゴリ押そうとするもスタンド右手スタートのカチもしっくりこず、初手の左ガチャ取りでフォール。
何やってんだ( ̄▽ ̄;)
パンセSDを登った時から右ヒールがずっと不安定なんだよなー。
レストがてらヒールの位置を見直す。
すると絶対そこだと思っていた場所の少し手前に掛かりの良いポイント発見。この位置なら離陸直後からヒールトーが決まるやん。もろた。

前腕のパンプがおさまるのを待ちながら大丈夫、いける。と声に出して気持ちを落ち着かせる。多分ずっと独り言呟いてた。
3トライ目。
ヒールトーが完璧に決まり、指の負荷を最小限に抑えてスタンド合流成功。
初手の左ガチャも5本の指が全部良いところに決まった。
右手寄せで危うく回りかけたが歯を食いしばって耐える。
全集中して棚スローパーにデッド。

止まった!
ビクトリーカチに狙いを定めて慎重に手を伸ばす。

あとはイメージ通りムーブをこなして、


トップアウト。

これにてパンセ岩全制覇。
暫く満足感に浸っていた。
丁寧にブラッシングして居心地の良い空間を後にした。
種まき
時間が半日余ったので、もう一つ心残りな宿題を触りにメインエリアへ。
駐車場に着いて昼休憩。お決まりのベースブレッドを食し一息ついてからアプローチ。
現地妻(三段)。

どっ被りのスローピーなカンテを挟み込んで登る高強度な短しい課題。
左手アンダーカチ、右手カンテスローパーでスタートする。

ヒールとコンプレッションをフル稼働して浮いて、スローピーなピンチにデッド。

両手悪く明確な蹴り足がない状態で、果てしなく遠いリップのさらに奥にあるブラインドホールドにランジする。

ここが全然届かない。
何か良いムーブはないかと色々模索するが、ホールドが乏しくごまかせない。
何回やっても届かない。嗚呼、届かない。
僕のリーチ(168cm)では左足の爆発的な出力と右手解放してプッシュするフィジカルが必要そうだ。
これが登れたら成長感じれるだろうなー。
暫くリップ取りを練習していたら背中?肋骨あたりに違和感。息を深く吸うと若干痛みを感じたので無理せず終了。
帰り際に言霊岩の轍(二段)をお触り。

サイドカチを握りしめて、位置の高い悪めな足でデッドする一手もの。
これも宿題だが、毎回帰りに触るから何も出来ずに敗退し続けている。
今回も頑張って浮くだけでした。ありがとうございました。

帰りの飛び石をヒヤヒヤしながらジャンプして駐車場に戻る。あそこ疲れてると怖いよね。
まだ明るかったのでのんびり下道走って帰る。
瀬戸大橋渡る前にミスターバーク高松店で栄養補給。

ポイントカード特典で生ハムサラダを無料で頂く。

安定のラム肉。激ウマ。

まとめ
小男鹿SD完登&パンセ岩制覇と思い出深い1日となった。
立川にはまだ現地妻やオーマといった高強度な課題も残っているので、もっと鍛えなければ。
動画はこちら↑
最後まで読んでくれてありがとうございました。それでは皆さん、良きクライミングライフを!
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