【ブイブイ言わせる】幅を利かせている、影響力がある、イケイケである、勢いづいている、などの意味の表現。 語源は定かでないとされる。
-Webio辞書
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あー、ブイブイ言わせてぇー。
誰しもが思ったことのある表現だろう。
それを解消するのにもってこいな課題が高知の仁淀ボルダーにはある。
アプローチが快適で岩もコンパクトに纏まっていて、非常に居心地が良い大渡エリア。
看板課題の地走り(二段)がある岩の、強傾斜に引かれたラインがブイブイ(三段)である。
細かいカチを繋いで右上し地走りの上部に合流するのだが、終始足位置が悪く(しかも左足)シビアな為、保持力と体幹をフル稼働させる課題だ。
スローパー好き&過去に左踵骨を骨折した僕には天敵課題なのは間違いないが、これを登ればイケイケになれると信じて、Bon常連のショウちゃんと登りに行ってきた。
ちなみにショウちゃんは既に何日か通っていてムーブバラし済みなので、全力でパクらせて頂く。
時期的にトップシーズンが終わっていて気温が高い。更にこの岩は日当たりが良く、昼前にはホールドに陽が当たる為、10℃前後で日陰な朝イチが勝負。
という事で5時出発して8時半にエリア着。アップも兼ねてバラしていく。
実際にやってみると、予想通りカチと左足&距離だしで苦手だらけ。
一手一手指の負荷が高く、マシンガントライするとあっという間に保持力が無くなってしまう為、レスト挟みながらトライ。
最初はカチが痛くてヒィヒィ言っていたが、慣れてくると持てるようになり全パートバラす事に成功した。
精度が低くて不安要素なのは、下部の左手クロスデッドと、
中間部の右手距離出しパートの2箇所。
左手デッドは最初ヒールしていたが、スタート足のままデッドすることにした。
右手の距離出しが僕的には核心で、スタートから繋げると左手の余力が残ってなくて全然止まらない。
ショウちゃんは逆に距離出しの1手は安定して止まるのだが、左手デッドの精度が低く何度も下部で跳ね返されていた。このデッドで取る棚カチはポケット状にフタされていて、指を上手く差し込まないとフタに指が当たり弾かれてしまう。
ショウちゃんがずっとそのフタに邪魔されて落ち続けているのを見て、こんだけ主張してくるならと、キャップ君と名付けた。
その後も僕は距離出しが止まらず落ち続け、ショウちゃんはキャップ君に阻まれ続けた。
正午過ぎ、ついに登る面に日が当たりだした。お互い焦ってトライするもあえなくフォール。
指ヨレて皮も薄くなってきたし、今日はもうダメか〜。と意気消沈していたら、急に曇って風が吹いてきた。
岩が少しずつ冷えて触ってもヌメリを感じなくなった。
こんなコンディション良くなるなら焦ってトライしなかったのに、先言うてーやー。
このまま曇りが続いて風も吹いてくれたら夕方にもうワンチャン狙えるかもって事で、レストがてら行ったことのないエリアを手ぶらで偵察しに行った。
愛媛側の仁淀ボルダーの美川キャニオン。
まずは中流へ。幻影(五段)や陽炎(二段)等を見たかったが、残念ながら増水で対岸に渡れずアプローチ敗退。
続いて下流へ。僕は来たことあったので案内がてら見て回る。久々に来たけどウスンマ(初段)とか雪割桜low(二段)とか宿題だらけだからまた来よう。
歩き回ってるうちに気付けば16時になり、急いで大渡エリアに戻る。2時間以上休んだおかげで指が回復した。
マットを敷き直して2ndラウンド開始。入念にオブザベしてから取り付く。
デッドが完璧に決まって左手がこの日で1番持てた。
そのまま順調に距離出しパートへ。左手の余力が残っていてイケるかも!
と思いきや、右手外してフォール。。
くっそー、今のめっちゃ良かったのに。
でもこれはイケるやつ!焦らずレストする。
その間にショウちゃんもトライするが、やはり左手デッドでキャップ君に弾かれまくる。キャップ君良い仕事しすぎて流石に笑ってしまう。
体幹もヨレてきたようで、良いとこ取れても足がきれはじめていた。
僕も気合い入れて再トライするも、先程の渾身のトライで出し切ってしまったのか全然ダメ。
18時半の日暮れまで粘ったが、結局2人ともブイブイ言わせれずに幕を閉じた。
翌朝目覚めると、初手のカチで削られた右手中指が激痛すぎた。
ぴえん。
まとめ
正直僕は苦手系で登れないと思い込んでいたので別の課題目的で同行したが、思ったより戦えて驚いた。
結局楽しくなって他の課題触らなかったけど、後悔はしていない。
内容濃くて強くなれそうな課題だし、シーズン終わり切る前に絶対リベンジする。
次はサク撃してブイブイ言わせたるわ!
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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